この木なんの木きになる木

ごそごそと開拓ごっこ

ヨセミテ 6日目〜帰宅

最終日になっちゃいました。

 

帰りのバスは余裕をもって朝10時に予約しているので、最後に登れる時間は短い。

6時半のフードコートの開店とともに朝飯を食べ、ブルースリーへ向かった。
最初のトライだけはいい感じだったが、短時間で焦っているのか、やっぱり手汗がにじんで来て敗退した。無念。

 

でもトップアウトして帰りたいので、すぐ下にあるベアハグマントル(V3)を2撃してホントにホントに終了。

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あとは来た道を戻るだけ。

テントやシュラフを片付けてゴミ袋に詰めてクラッシュパッドに挟んでギュギュっと縛り、10時にヨセミテバレーロッジ前のバスに乗り込みマーセドへ。
マーセドから列車でエメリービルへ。
エメリービルからまたバスに乗り換えてサンフランシスコへ。

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バスの中で夜明けを迎えた行きとは違い、帰り道は明るかったので道行く風景が新鮮だった。

予定の便までは時間があるのでサンフランシスコの街中をうろうろ。

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スタバがたくさんあって、必ず無料WiFiとんでるから便利。

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居酒屋。

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タコス食ったり。うまかったな。

 

帰り道も、とにかく長く感じた。

飛行機の中では行きしに途中だった映画の続きを観たり。ケータイ無くして騒いでたら座席と座席の隙間に落ちてて迷惑かけたり。

 

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で、日本に着いて早速みそしる。秋刀魚の塩焼き。明太子。玉子焼き。白米。サイコー。

 

今後ブログを見返したときに自分でも色々思い出せればと思って長々と書いたけど、以上です。

ひとり旅も良かったけど、次は誰かと行きたいなぁ。。

 あと、次にヨセミテ行くときはボルダーじゃなくてマルチやりたい。

 

あっとゆう間だったけど、一生心に残るであろう良き旅でした。

 

ねぼすけ

ヨセミテ 5日目

今までで1番寒い朝。

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陽の光が冷えた体にしみる。

吐く息は白く、昨日の雨が嘘のように空気は乾いていた。


朝起きていつものフードコートでご飯を食べて、キングコブラへ向かう。

ありがたいことに、岩は全く濡れていなかった。


絶対登ると決めた1トライ目、足がスリップ。

2トライ目は足を慎重に置いて、今まで越えられなかった部分を越えた。

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逆光で全然見えない…

 

落ちられない一線を越えたことを感じながらなんとか完登し、岩の上で雄叫んだ。

 


じわじわと湧いてくる余韻に浸りつつも、道を降りてすぐのトルクスパナー(V8)へ移動し、勢いでトライ。

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1トライ目でガバが止まりかけたので、すぐさま再トライして完登。所要時間5分。

今日は登れる日か!

そういえば、アメリカのクライマーはちゃんと気候を把握しているようで、この日はボルダラーの姿を数多く見かけた。


勢いに乗ってブルースリーへ。
しかしあれだけ寒かったのに、日が出てきたらすぐに気温が上がり、あったまった指が冷えてくれない。

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結晶が刺さる右手に力をこめたら、手汗でグニュッとずれる感触があってあきらめた。

お調子者は、しっかり釘を刺されました。

 

 

まだ朝なのに満足感を覚え、今日はキャンプ4で登ると言っていたかずはさん達に合流し、トルクスパナーの横のChapman Overhang(V1)やHug a Rock(V0)で楽しくセッション。

しかしグレードだけで判断するなかれ。

花崗岩らしい繊細なマントル、課題名どおりの挟み込み、シビアなヒールフックなど、内容は多彩で全然侮れなかった。

 

木漏れ日の中の楽しいセッションのあとは、散策した時に見つけた下地の悪いハイボールハンマーヘッド(V5)へ向かった。

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スパッと切れた左側のカンテが美しいライン。
ひとまずトライを開始すると、高さと下地の悪さで思い切った動きができない。
リップへの一手を躊躇して悩んでいると、アメリカ人の190cmオーバーの巨人が来て、トライしていい?と聞いてくるのでオフコースと唱えた。
すると目の前で違うムーブで、めっちゃ声出してリップを叩いて震えながら登っていった。

曰く、スケアリーだそうで。そりゃ見てる方も超スケアリーだったもの。


でもムーブ真似したら登れたので、ホント巨人の方ありがとうございました。

そしてこの課題に付き合ってくれたイトーさん、本当にありがとうございました。


ケガもなくホッとして、平和なワインボルダー周辺に戻ると、かずはさんにアワニー行かない?と誘われたので、喜んでついて行った。

アワニーホテル(今は名前が変わってマジェスティックホテル)のエリアは日陰でとても涼しく、岩質もあまり結晶が主張してないザラザラなフリクションで、とても手になじむ。

Silent Spotter(V7)、Munchkin Lunge(V6)と気持ちよく一撃できたので、調子に乗ってPugelist(V9)もトライしたら登ることができた。

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Silent Spotter

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Munchkin Lunge

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Pugelist

 

かずはさんも目的のトラバース課題を落としたので、ホクホクでキャンプ4へ帰る。


気づけばもう夕方だ。

ミッドナイトライトニングがどうしても心残りだったので、マットを一枚お借りしてトライさせてもらった。
慎重にマットの位置を決めて、祈るような気持ちでライトニングホールドに飛びついた。

すると2トライ目で初めて、あれだけ止まらなかった右手が止まっていた!

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慌てたので足が決まらず落ちてしまったが、舞い上がってギャーギャー騒いだのでギャラリーが集まってきた。

するとその中の1人がアサナのスーパーヒーローハイボールを貸してくれたので、マット3枚でもう一度トライ。
ライトニングホールドを止めた後の足位置もバッチリはまり、マッチしてマントルへ突入。

あまりマントルの記憶は定かではないが、気づいたらガバをつかんで叫びまくっていた。

 

しばらくうるさく騒いだ後、今日は何日分叫んだんだろうと思いながら見守ってくれた皆さんと笑いあった。

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上のスラブが苔々で足を震わせながらはい上がる。
下降路もわかってなくて、コロンビアボルダーの一番低いリップから、けいこさんとジョシュが運んでくれたマットに飛び降りて、何から何までお世話になった感謝を伝える。

そのあとは、なんだかみなさんに祝福の声を掛けられて、夢の中にいるみたいだった。



そんなこんなで、あとは明日の朝少し登って日本に帰るのみとなった。

皆さんにお別れと再会の約束をして(SNSがあるから便利ですね)ひとりのテントに戻って爆睡。とはいかず、体は疲れ切っているのに最後の夜が名残惜しいのか、よく眠れない夜でございました。

 

最終日につづく

ヨセミテ 4日目

眠りが浅くて、なんだか色んな夢を見た気がする。

バッタさんが夢に出てきて、朝起きたらメッセージが届いていたのにはディスティニーを感じた。

 

さて、今日はヨセミテに来て初めての曇り空。

無料Wi-Fiがあるいつものフードコートで朝ごはんを食べながら携帯を見ていると、かずはさんからメッセージが来て今日は雨らしいことを知った。

曇り空でも、日本とは違って全然ジメジメしていないので、とりあえず6人&マットを車に詰め込んでキャンディランドへ出発。


キャンディランドはブログ等の情報から場所がわかりにくいと聞くが、昨日の夜からハウスキーピングの皆さんのとこに合流してる日本在住のアメリカ人、ジョシュの案内のおかげで、一発でワンスアポンアタイムに到着!
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オススメ度MAXも納得の、素敵な課題。

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皆さんにわがまま言ってオンサイトトライさせてもらって登った後、スポットとセッションの応援してたら雨が降ったり止んだり…

 

本降りになる前に、上の方にあるGreat El Cap Viewで写真撮ったり、野菜たっぷりのサンドイッチ、味噌おにぎりを頂いたり。

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ここで日本を味わえるなんて…

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Great El Cap View

 

El Capitanを背にするとシャドウウォリアーが見える。

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シャドウウォリアー(V12)の格好よさ!!!

いつか登りたい…

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そうこうしてたら雨も本降りなので下山。

今日はどの岩も登れそうにない。こんな雨の日に、ひとり腐らずにいれたのは偶然出会えた皆さんのおかげです。

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ハーフドームビレッジで、ヨセミテクラフトビール(IPA)&ピザに舌鼓。

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 楽しすぎて、次はもうひとりでは来ないぞと、こっそり誓った。


この日もハウスキーピングシャワーを浴びて引き続き飲んでいると、また新たな出会いがあった。

明日から3〜4日かけてEl Capitanを登るという、けんさん。

けんさんのお話を聞いてると、自分の中のクライミングという世界がどれだけ狭いか、ということを考えさせられた。

と同時に、この旅で自分が出来ることはひとつしかない、ということをようやく自覚できた気がする。

 

帰り道はキレイな星空で、息が真っ白でとても寒かった。

早いもんだけど、1日登れるのは明日が最後。

 

ここまで自分が望んだ成果は全く出せていないのに、なぜか晴れ晴れとした気持ちで眠りについた。

 

つづく

ヨセミテ 3日目

今日はきっちり7時前に目覚めてミッドナイトへ行くと、ギリさん達はもう着いていた。
急いでフードコートへ朝ごはんを食べに行って、ワクワクしながらキャンプ4に戻ってセッション。


しかし高いモチベとは対照的に、気温がいまいち下がっていない。。

1トライすると指がすぐにあったまって手汗がにじむ…

また、昨日暑い中行動したせいか、体も重い。


結局ギリさん達が帰る時間までトライを続けたが、右手がライトニングホールドを捉えきることはなかった。

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止まってくれない右手…


今日で帰ることになっているギリさん達と、日本での再会を約束して握手を交わし、別れる。
さて、ひとりで何をしようかと考え向かったのはキングコブラ(V8)。

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トポにおすすめ星が4つも付いてるだけあって、とんでもなくそそられる見た目だ。

幸い気温は高いながらも日陰になっているので、そのままトライ開始。

最初はスタートからの数手に苦戦したが、岩に残っているチョークやソールの跡を頼りになんとかコーナーに入るまでは辿りついた。

しかし、そのあとがどうにも解決しない。

閉塞感のある個性的なムーブと高さが恐怖心をあおるので、なかなか新しい動きを試すことも出来ないでいた。

そうこうしていると、いよいよ気温も上がり、肩もミシミシいってるので一旦撤退することにした。
フードコートで肉の塊を喰ってキャンプ4に戻り、夕方に備えて木陰にクラッシュパッドを広げて昼寝。巨木の間を吹き抜ける風がとても心地よく、ぜいたくだなぁと感じる時間だった。

 

エルキャピタンに太陽が隠れる寸前の日差しで目を覚ました。日陰なら風が吹けば肌寒いくらい涼しくなったので、再び活動することにした。

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キャンプ4でかずはさんやゆうさんが登っていた岩のスラブを登り、軽くおしゃべりした後キングコブラへ。

新たな一歩(&一手)を踏み出すことは出来たが体が思うように動かず、ムーブが決まっている下部で落ちるようになってしまったので、敗退を選択した。

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夜はピザを食べて、今宵もシャワーを借りに行く。
ハウスキーピングの皆さんの明日の予定を聞いてみたら、キャンディランドという別のエリアに行くので、一緒に行く?とのこと。

そこは車がないので行けないと思っていたエリアなので、大喜びで同行させてもらうことにした。


この日の帰り道は、夜空に雲が少しかかっていて星はあまり見えなかった。

昼寝をしたからか、明日の団体行動にわくわくしているからか、シュラフに入ってもすぐに寝付くことはできなかった。

 

つづく

ヨセミテ 2日目

前日、20時に寝たので案の定4時くらいに目が覚めた。もちろん外は真っ暗。

夜になると空気はまぁまぁ冷えて、体感15度くらいかな?外に出て散歩してみると月明かりがとても明るくて、キャンプ4のすぐ側の巨大な岩壁がぼんやりと照らされていて神秘的だった。


30分くらい歩き回って二度寝したら8時を過ぎており、外はもうすっかり明るくなっていた。寝過ぎた!

もう少し寝れそうだったけど、いかんいかんと思ってテントから這い出し、飲み水もあるトイレで顔を洗って歯を磨く。

するとミッドナイトライトニングをトライしている人が見えたので行ってみると、関西からお越しの日本人がトライしていた。

 

トライしているギリさん、もう登れているトミーさん、女の人2人の4人組のパーティ。

声を掛けていただいたので、一緒にトライさせてもらうことにした。

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自分の人生で、この課題を触れる日が来るなんて思ってもいなかったので、とても感慨深い。

緊張か疲れか暑さのせいか、手汗がすごく気になる状態でトライを始める。

下部のムーブはすぐに解決して、問題はライトニングホールド取りだった。

意外と近い気はするが足は切れるし、左手がすっぽ抜けたり右手が良いところをはずしたりして止まらない。

ギリさんもやっぱり右手が良いところに決まらない様子だ。

何度も飛んでみるが、岩に日が当たり、指皮もヒリヒリし出して止まる気がしなくなってしまった。

途中で東京から来たというお二人も参戦。ミッドナイトは日本人に人気のようだ。

というか、そもそもボルダラーの姿があまりない。やはり暑すぎるからだろうか。


結局この日は敗退。ギリさんと明日の早朝にリベンジしましょうと約束をして別れ、遅い朝食に向かった。

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サンドイッチをモグモグ頬張り外に出ると、とにかく暑い。。とてもじゃないが、狙っている課題を登るような気温ではなかったので、思い切ってレンタル自転車に乗ってヨセミテ公園内を散策してみることにした。

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ブレーキはペダルを逆回転させる、という日本ではあまり見かけない自転車に手こずりながら、涸れたヨセミテフォールやミラーレイク、ハーフドームビレッジ、ハウスキーピングを巡る。
しかし周りはツアー客やファミリーだらけ。景色は確かに綺麗だけども何かが違うことをに気づく。
そして暑い…汗だくだ。お風呂が恋しい。。

 

レストのつもりが、なんだか心身ともに疲れをためてキャンプ4に戻ると、たまたま昨日会った関東からお越しのかずはさんと再会した。

シャワーのお誘いを再度いただいたので、今晩ハウスキーピングへ行くことを決めた。本当にありがたい!!
その前に、昼間の行動で自分には岩を登るしかないと悟ったので目標課題のひとつ、ブルースリー(V8)をトライしてみた。

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が、手汗が本当に止まらなくてろくにムーブも起こせず敗退という結果に終わった。
ヨセミテまで来てやることも絞れない僕は、こんなもんだ。

 

ハウスキーピングではシャワーだけでなくお酒も頂いたりして、人の優しさにしみじみしながらお喋りを楽しんだ。

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頂いた、シエラネバダの美味しいビール。

とにかく、うまかった!

 

また、偉大な岩壁に囲まれて、冷たく澄んだ空気と満天の星空を味わいながら帰るひとりの夜道は、この旅の中で非常に思い出深いものになった。

色んな想いに耽りながら、キャンプ4のテントに戻ってあっという間に熟睡した。

 

つづく

ヨセミテ 1日目

サンフランシスコ空港で夜中の3時くらいまで待機。

そろそろアムトラックの接続バスが出ているターミナルまでタクシーで移動しよう。

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空港を出てすぐのタクシー乗り場。

寝ている運ちゃんをノックして起こして、乗せてもらった。

サンフランシスコの街中まで約30分の道中、運ちゃんが色々話しかけてくれたけど全然わからないので「ヨセミテに行くんです。」と言うと、グッドグッド言っていた。

この運ちゃんに限らず、アメリカの人はおしゃべりが大好きだ。旅の最中、本当に色んな人が声を掛けてくれたが、英語力不足で思うように交流できなかったのが悔しい。


ターミナルには明け方4時ごろ到着した。まだ真っ暗で肌寒く、バスの来る時間まで建物の中で待たせてもらった。
テレビではニューヨークの爆破事件のニュースが流れていた。

サンフランシスコは大丈夫かな?と少し怖かったが、やっぱりおしゃべり好きなおっちゃんが、「そんな荷物を背負ってどこへ行くんだ?」とか「トイレに行くから俺の荷物見といてくれ」とか話しかけてくれたので気が紛れた。

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時間になると大きなバスが来たので鉄道に乗るためにストックトンへと向かう。

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途中、アメリカに来て初めての朝日を拝む。

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時差のせいで久しぶりに太陽を見た気がする。ありがたやーありがたやー。

 

ストックトン駅に着いたら鉄道に乗り換え。二階建ての列車が来た。でかい!かっこいい!

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アムトラックの列車の中はWiFiが飛んでて、席にはコンセントも用意されており、快適だ。
バカでかい畑や、なーんもない原っぱといったアメリカらしい景色が新鮮で、列車の中は退屈しなかった。

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マーセドという街でまたバスに乗り込む。これが最後の乗り換えで、次に降りた時がようやくヨセミテだ。
もうお昼になってしまったが、キャンプ4の近くで降ろしてもらって、さっそくコロンビアボルダーを見にいった。

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これがミッドナイトライトニング!

マントルで落ちると、ランディングが岩盤になっているので、持ってきたクラッシュパッド一枚だけではケガをするかもしれない…

登るなら、誰かがトライしている時に混ぜてもらうしかなさそうだ。。

 

それより今夜のお宿を確保せねば!!

 

もうお昼なので、キャンプ4はフルになってたけど、ダメ元でレンジャーに聞いてみた。

僕の下手くそな英語に終始苦笑いだったが、空いてるキャンプサイトにテントを張らせてもらえることになった。

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キャンプ4は1泊6$。5泊なので合計30$。空港のシャワーに比べるとなんて安いんだ。

 

さて、寝れる場所が出来ればひと安心。早速キャンプ4のボルダーを楽しむことにした。

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巨大なワインボルダーのドミネイター(V12)なんかを見たりしながらふと気がつく。

めちゃくちゃ暑い!

 

でも登らずにはいられないので、ワインボルダーのすぐ目の前にあるコカインコーナー(V5)をトライしてみる。

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綺麗なカンテ課題だが、さすが花崗岩なだけあってシブい。足が悪い。
ひとまず置いといて、スラブ面を登るイニシャルフリクション(V1)に狙いを変更してみる。

こちらもグレードとは裏腹に、高さもあって全然油断できない。

初日にケガはしたくないので、慎重にトライを重ねていると人が来て、どうやら日本人の御一行のようだ。

話してみると関東から来られた4人組で、ハウスキーピングに泊まっているとのこと。

キャンプ4はシャワーがないので使いに来ていいよと、とてもありがたい言葉をくれた。

 

4人はキャンプ4の課題を見に来ていた様子で別の岩を見に行ったので、僕はトライしていた2つの課題をがっつり打ち込んでなんとか完登した。

ヨセミテのボルダーには、高さによる恐怖感やランディングの悪さがグレードに反映されてない印象を受けた。

それでもグレードなんて関係なく、カッコいい岩はカッコいい。

ひと目見て登りたいと思える岩を初日から登れて充実感を味わっているとお腹が減ってきたので、フードコートに行ってアメリカらしくバーガーを食べた。

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キャンプ4から歩いてすぐなので、非常に助かる。

 

今後、関東から来た皆さんにはとてもお世話になるが、この日はご飯を食べたらどっと眠気がきたので、ハウスキーピングには行かなかった。

まだ夜の8時ぐらいだったが、満天の星空を楽しんでからテントに入ったら、あっという間に寝てしまい長〜い1日目が終わった。

 

つづく

ヨセミテ 出発

やりたいことをやったる!と思い、即行動に移した結果がこのお一人様ヨセミテツアー。

 

7月にインターネットで航空券とバスと鉄道の予約をして、特に準備もせず「あっ、なんか1人で初めての海外とか不安になってきた…」と思い始めてきたところでいつのまにやら当日に。

もともと行き当たりばったりな性格な自分なので、この一人旅どうなることやら…。

 

長〜くつらつらと書いていきます。

 

まずは金曜日の夜、ピーチ航空で松山から関空へ。
次の便までは時間があるので、大阪で働いてる大学時代の旧友の家で一晩お世話になった。

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マメなところが大学から変わらない。

 

その移動中、マットに挟んだテントの骨を落としたらしく、翌日に捜索。
関空のインフォメーションで落し物として預かってくれていた。さすが日本。

 

土曜日の夕方から、エバー航空で台湾へ出発。

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初めての海外を、台湾ビールでひとり乾杯してトランジット時間をつぶす。

ビールのお供は、よくわからない豆がぜんざいのように味付けされており、米粉の麺が入ったもの。氷が入っており冷たくて、甘い。全然ビールと合わなかった。笑

 

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機内では映画鑑賞。
「世界から猫が消えたら」途中で寝た。
「me before you」 途中で寝た。

寝すぎて全っ然見れてないので、続きは帰りに見ることにしよう。

 

11時間搭乗して、ようやくサンフランシスコ空港に到着。
時差のせいでまだ土曜日の夜だ。
イミグレは30分以上の長蛇の列だったけど大したことは聞かれず、ヨセミテまで観光です、って言ったらすんなり通してくれた。

シャワーを浴びたくて、空港内のお高いシャワーを借りると25$!!ぼったくりか!!

まだ夜の10時。バスの出る明け方まで空港で待機だ。ヨセミテは遠い。。

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つづく