こんちわ
ブログほったらかし過ぎた。
近況を少し。。
年末年始はちょんのすけ氏とBIsHOPへ。
二度目の海外ツアーは少し余裕ができたような・・・?
まだまだ英語は発音も聞き取りもおぼつかないけど、毎日岩にかじりついてあっちゅーまに約10日間のツアーを終えた。
最近はバッタさん主催のNiyodo Loverにて、仁淀川沿いのボルダー開拓に精を出したり、人のお誘いやイベントに顔を出したり。
やっぱり人の温度を頼ってクライミングをしていると、ひとりの時自分で温度が保てなくなる気がしますね。
変温動物なう。恒温動物にならねーと。なんじゃそら。
そんなこと思いながら、直近行った羽山の男の花道の写真見ながら妄想に励んだり(これ、ほんと上まで登り切ったらあたまもこころもからだもなんかなりそうでウズウズワクワク)こないだ掃除した黒川のPに闘志燃やしたりして温度を上げとります。
腹の底の方から爪の先っちょまで、全部がクライミングで染まるような!!!!
そんな経験をたくさんしたいなぁ。。。
集中!!!
ヨセミテ 6日目〜帰宅
最終日になっちゃいました。
帰りのバスは余裕をもって朝10時に予約しているので、最後に登れる時間は短い。
6時半のフードコートの開店とともに朝飯を食べ、ブルースリーへ向かった。
最初のトライだけはいい感じだったが、短時間で焦っているのか、やっぱり手汗がにじんで来て敗退した。無念。
でもトップアウトして帰りたいので、すぐ下にあるベアハグマントル(V3)を2撃してホントにホントに終了。
あとは来た道を戻るだけ。
テントやシュラフを片付けてゴミ袋に詰めてクラッシュパッドに挟んでギュギュっと縛り、10時にヨセミテバレーロッジ前のバスに乗り込みマーセドへ。
マーセドから列車でエメリービルへ。
エメリービルからまたバスに乗り換えてサンフランシスコへ。
バスの中で夜明けを迎えた行きとは違い、帰り道は明るかったので道行く風景が新鮮だった。
予定の便までは時間があるのでサンフランシスコの街中をうろうろ。
スタバがたくさんあって、必ず無料WiFiとんでるから便利。
居酒屋。
タコス食ったり。うまかったな。
帰り道も、とにかく長く感じた。
飛行機の中では行きしに途中だった映画の続きを観たり。ケータイ無くして騒いでたら座席と座席の隙間に落ちてて迷惑かけたり。
で、日本に着いて早速みそしる。秋刀魚の塩焼き。明太子。玉子焼き。白米。サイコー。
今後ブログを見返したときに自分でも色々思い出せればと思って長々と書いたけど、以上です。
ひとり旅も良かったけど、次は誰かと行きたいなぁ。。
あと、次にヨセミテ行くときはボルダーじゃなくてマルチやりたい。
あっとゆう間だったけど、一生心に残るであろう良き旅でした。
ねぼすけ
ヨセミテ 5日目
今までで1番寒い朝。
陽の光が冷えた体にしみる。
吐く息は白く、昨日の雨が嘘のように空気は乾いていた。
朝起きていつものフードコートでご飯を食べて、キングコブラへ向かう。
ありがたいことに、岩は全く濡れていなかった。
絶対登ると決めた1トライ目、足がスリップ。
2トライ目は足を慎重に置いて、今まで越えられなかった部分を越えた。
逆光で全然見えない…
落ちられない一線を越えたことを感じながらなんとか完登し、岩の上で雄叫んだ。
じわじわと湧いてくる余韻に浸りつつも、道を降りてすぐのトルクスパナー(V8)へ移動し、勢いでトライ。
1トライ目でガバが止まりかけたので、すぐさま再トライして完登。所要時間5分。
今日は登れる日か!
そういえば、アメリカのクライマーはちゃんと気候を把握しているようで、この日はボルダラーの姿を数多く見かけた。
勢いに乗ってブルースリーへ。
しかしあれだけ寒かったのに、日が出てきたらすぐに気温が上がり、あったまった指が冷えてくれない。
結晶が刺さる右手に力をこめたら、手汗でグニュッとずれる感触があってあきらめた。
お調子者は、しっかり釘を刺されました。
まだ朝なのに満足感を覚え、今日はキャンプ4で登ると言っていたかずはさん達に合流し、トルクスパナーの横のChapman Overhang(V1)やHug a Rock(V0)で楽しくセッション。
しかしグレードだけで判断するなかれ。
花崗岩らしい繊細なマントル、課題名どおりの挟み込み、シビアなヒールフックなど、内容は多彩で全然侮れなかった。
木漏れ日の中の楽しいセッションのあとは、散策した時に見つけた下地の悪いハイボールのハンマーヘッド(V5)へ向かった。
スパッと切れた左側のカンテが美しいライン。
ひとまずトライを開始すると、高さと下地の悪さで思い切った動きができない。
リップへの一手を躊躇して悩んでいると、アメリカ人の190cmオーバーの巨人が来て、トライしていい?と聞いてくるのでオフコースと唱えた。
すると目の前で違うムーブで、めっちゃ声出してリップを叩いて震えながら登っていった。
曰く、スケアリーだそうで。そりゃ見てる方も超スケアリーだったもの。
でもムーブ真似したら登れたので、ホント巨人の方ありがとうございました。
そしてこの課題に付き合ってくれたイトーさん、本当にありがとうございました。
ケガもなくホッとして、平和なワインボルダー周辺に戻ると、かずはさんにアワニー行かない?と誘われたので、喜んでついて行った。
アワニーホテル(今は名前が変わってマジェスティックホテル)のエリアは日陰でとても涼しく、岩質もあまり結晶が主張してないザラザラなフリクションで、とても手になじむ。
Silent Spotter(V7)、Munchkin Lunge(V6)と気持ちよく一撃できたので、調子に乗ってPugelist(V9)もトライしたら登ることができた。
Silent Spotter
Munchkin Lunge
Pugelist
かずはさんも目的のトラバース課題を落としたので、ホクホクでキャンプ4へ帰る。
気づけばもう夕方だ。
ミッドナイトライトニングがどうしても心残りだったので、マットを一枚お借りしてトライさせてもらった。
慎重にマットの位置を決めて、祈るような気持ちでライトニングホールドに飛びついた。
すると2トライ目で初めて、あれだけ止まらなかった右手が止まっていた!
慌てたので足が決まらず落ちてしまったが、舞い上がってギャーギャー騒いだのでギャラリーが集まってきた。
するとその中の1人がアサナのスーパーヒーローハイボールを貸してくれたので、マット3枚でもう一度トライ。
ライトニングホールドを止めた後の足位置もバッチリはまり、マッチしてマントルへ突入。
あまりマントルの記憶は定かではないが、気づいたらガバをつかんで叫びまくっていた。
しばらくうるさく騒いだ後、今日は何日分叫んだんだろうと思いながら見守ってくれた皆さんと笑いあった。
上のスラブが苔々で足を震わせながらはい上がる。
下降路もわかってなくて、コロンビアボルダーの一番低いリップから、けいこさんとジョシュが運んでくれたマットに飛び降りて、何から何までお世話になった感謝を伝える。
そのあとは、なんだかみなさんに祝福の声を掛けられて、夢の中にいるみたいだった。
そんなこんなで、あとは明日の朝少し登って日本に帰るのみとなった。
皆さんにお別れと再会の約束をして(SNSがあるから便利ですね)ひとりのテントに戻って爆睡。とはいかず、体は疲れ切っているのに最後の夜が名残惜しいのか、よく眠れない夜でございました。
最終日につづく
ヨセミテ 4日目
眠りが浅くて、なんだか色んな夢を見た気がする。
バッタさんが夢に出てきて、朝起きたらメッセージが届いていたのにはディスティニーを感じた。
さて、今日はヨセミテに来て初めての曇り空。
無料Wi-Fiがあるいつものフードコートで朝ごはんを食べながら携帯を見ていると、かずはさんからメッセージが来て今日は雨らしいことを知った。
曇り空でも、日本とは違って全然ジメジメしていないので、とりあえず6人&マットを車に詰め込んでキャンディランドへ出発。
キャンディランドはブログ等の情報から場所がわかりにくいと聞くが、昨日の夜からハウスキーピングの皆さんのとこに合流してる日本在住のアメリカ人、ジョシュの案内のおかげで、一発でワンスアポンアタイムに到着!
オススメ度MAXも納得の、素敵な課題。
皆さんにわがまま言ってオンサイトトライさせてもらって登った後、スポットとセッションの応援してたら雨が降ったり止んだり…
本降りになる前に、上の方にあるGreat El Cap Viewで写真撮ったり、野菜たっぷりのサンドイッチ、味噌おにぎりを頂いたり。
ここで日本を味わえるなんて…
Great El Cap View
El Capitanを背にするとシャドウウォリアーが見える。
シャドウウォリアー(V12)の格好よさ!!!
いつか登りたい…
そうこうしてたら雨も本降りなので下山。
今日はどの岩も登れそうにない。こんな雨の日に、ひとり腐らずにいれたのは偶然出会えた皆さんのおかげです。
ハーフドームビレッジで、ヨセミテのクラフトビール(IPA)&ピザに舌鼓。
楽しすぎて、次はもうひとりでは来ないぞと、こっそり誓った。
この日もハウスキーピングシャワーを浴びて引き続き飲んでいると、また新たな出会いがあった。
明日から3〜4日かけてEl Capitanを登るという、けんさん。
けんさんのお話を聞いてると、自分の中のクライミングという世界がどれだけ狭いか、ということを考えさせられた。
と同時に、この旅で自分が出来ることはひとつしかない、ということをようやく自覚できた気がする。
帰り道はキレイな星空で、息が真っ白でとても寒かった。
早いもんだけど、1日登れるのは明日が最後。
ここまで自分が望んだ成果は全く出せていないのに、なぜか晴れ晴れとした気持ちで眠りについた。
つづく